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12月14日、墜落した「オスプレイ」ことMV-22が沖縄県名護市沖の海岸で墜落しました。

また、この墜落したオスプレイとはまた別のオスプレイが普天間基地で胴体着陸(着陸する際に出てくるはずの車輪がなんらかの不具合で使用できず、降着装置を用いずに胴体のみで不時着する事)していました。

これに対し、沖縄県知事である翁長雄志(おなが たけし)氏は

 

「いや、もうホントにとんでもない出来事。 法治国家ではない!」

 

と報道陣に対し、憤りをあらわにしていました。

 

また、沖縄県副知事の安慶田光男(あげだ みつお)氏も、

 

「オスプレイのパイロットは、県民や住宅や人間に被害を与えなかったものだったので逆に感謝されるべきだと、表彰されるべきだといっていたからね… とんでもない感覚だな」と苦言を呈していました。

 

そのオスプレイが現場に残っている機体の残骸をまだ回収しきれていない状況で19日にも飛行再開を検討しているとの事です。

 

 

なにかとニュースで取り上げられて「墜落しやすい」というイメージが根付いているオスプレイ

 

 

 

・・・この「オスプレイ」とい航空機はいったいどんなシロモノなのでしょうか?

 

この航空機、正式名称を「V-22」という

 

輸送機(貨物や人員を目的地まで送り迎えする飛行機)で、

 

愛称を

オスプレイ([Osprey]・・・鶚 ミサゴ 魚を捕食する鳥の一種)といいます。

 

「V-22」と「MV-22」と二種類名前がありますが、

 

「V-22」は、VTOL機(垂直離着陸機 Vertical Take-Off and Landingの略で、読み方はヴィトール機)アメリカ空軍が使う輸送目的に使用される航空機、

「MV-22」の M は多目的(Multi Misson)を表す記号で、アメリカ海兵隊が使う特殊作戦で使用される航空機

 

と、使う組織と用途で分けられている様です。

 

両サイドに取り付けられた、角度を変えることができる回転翼がこのオスプレイの大きな特徴で、

 

通常の航空機(機体に翼が固定された飛行機)は、ヘリコプターと違って

 

  • 速く空を移動できる
  • 長い時間空を飛べる

 

という長所がありますが、

 

ヘリコプターと違って、

 

  • 飛び立つ時に長い滑走路がないといけない(ある程度助走が必要)
  • 空間を自由に飛び回ることができない(ヘリコプターほど、変則的に縦横無尽に動けない)

 

という短所があります。

 

 

対して、ヘリコプターは、

 

通常の飛行機と違って、

  • 滑走路がなくても飛び立てる(翼をものすごい勢いで高速回転させてその時の揚力で宙に浮きあがることができる=狭い足場でも離着陸できる)
  • ホバリングができる(空中でその空間にとどまることができる=海の上で溺れている人達を引き上げたりするというような空中静止能力に長けている)
  • ある程度変則的に飛び回ることができる(狭いビルの間を縫って移動できたりする)

 

という長所がありますが、

 

通常の飛行機と違って

 

  • 速度が遅い
  • 航続時間が短い

 

という短所がありました。

 

それぞれに短所・長所があったので、目的とシュチュエーションに合わせて使い分ける必要がありました。

 

そこでアメリカ軍はこう思いました。

「もしヘリコプター、固定翼機のいいところだけを掛け合わせたような飛行機があったら、戦術的に有利なのになぁ・・・

 

そうだ!作っちゃおう♪」

 

 

 

いろんな試行錯誤、試験運用、実験を経て作られたのがこの「オスプレイ」という飛行機でした。

 

 

ヘリコプターのように空間移動能力に長けていてホバリングができ、なおかつ固定翼機のように長時間、早い速度で移動ができるという、本当にヘリコプターと固定翼機のイイとこどりの飛行機を作り出したのです。

 

 

 

・・・と、言いたいところですが、実際はそう上手くはいきませんでした。

 

 

実はこのオスプレイ、発想は素晴らしいものの、実際に運用してみると、かなり操作が難しく、

 

重心がすぐにズレてしまうので本当に熟練した、オスプレイ慣れしているパイロットでないとすぐにバランスが不安定になりひっくりかえってしまうという事故が多発しました。

 

 

開発当時は

「ウィドウ・メーカー  widow maker(未亡人製造機)

 

未亡人(・・・夫に先立たれた女性)

(不慮の事故によってパイロット・乗組員の奥さんが一人身になってしまう事から)

 

というレッテルを張られていました。

 

そんなこともあってか、今でもオスプレイに対して偏見を持っている方、あまり良いイメージを抱いてない方は数多くいます。

 

ですが現在は改良が進んでいて、表を見てもわかる通り、

米軍全体で見渡しても、事故率はかなり少なくなってきています。

 

日本の自衛隊が運用しているCH-47(シーエイチよんなな ”チヌーク” 輸送機)よりも事故を起こしている割合でいえば少ないのです。

 

 

これはあくまで私自身の偏見ですが、日本のマスコミ・報道陣はなぜか「オスプレイ」という言葉に対して特に敏感に反応しているような印象を受けるのです。

 

オスプレイが活躍したり人道支援に貢献した場合はあまり触れてはきませんが、

 

今回のような墜落事故があると我先にと血眼で現場に駆けつけて世の中に発信する

 

と言ってしまうと報道関係の方々を悪くいっている感じになるので申し訳ないのですが、何かしらの意図があってこういった報道をしているのかな?と思っています。

 

 

上手く使えば非常に有用で多くの人々を救う可能性を秘めたオスプレイ。

 

今後の活躍に期待です。

 

 

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