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店員さんが言い間違えて「できかねません」という発言を耳にしたことはありませんか?

もし、言い間違いではなく、正しいと思いながら使っているのであれば、

直す必要があります。

 

「できかねる「できかねないの違いは何でしょうか?

この二つが、単なる否定形ではない、「違う意味の言葉」だという事、

ご存知でしたか?

 

今回は、その違いに気づけず、もし取り違えてしまうとこんな意味になってしまう

という事を話していきます。

 

 

「できかねません」だとどんな意味になる?

 

時折見かける「質問にはお答えできかねません」という断り書き。

はたして、この文章は何を主張しようとしているのでしょうか?

 

「かねる(兼ねる)」の否定形「かねない」を同市の連用形に続けて使った

場合、その意味は「推量」になります。

 

  • 「もしかしたら、そうなるかもしれない」
  • 「そうなる可能性がある」
  • 「そうならないとは限らない」

といった意味合いです。

 

ただし、その結果は主に「悪い方」に限定されます。

「好ましくない結果」について、「そうなってしまうかもしれない」

 

という「危惧」を表現する言い方です。

例文を上げるとすれば、こんなところでしょうか?

 

  • 「そんな危険な運転では、事故を起こしかねない」
  • 「不摂生な食事ばかりでは、病気になりかねない」

 

同じ要領で、前述の「お答えできかねません」を別の言葉に

置き換えてみましょう。

 

  • 「もしかしたら、質問にお答えできてしまうかもしれません。」
  • 「質問にお答えできてしまう危険性があります。ご注意ください。」
  • 「質問にお答えできるような事態になってしまう恐れがあります。」

 

この場合この人は、「質問に答える」という行為を、忌避すべき災厄

として考えている事になります。

 

無論、わざわざそんな奇妙な主張をしたがる人など、滅多にいません。

多分、「質問されても、答えられない」という事を丁寧に伝えようとして、

間違えているだけだと思いますので、もしそう伝えたいならこのようにしましょう。

 

 

「できかねません」×「できかねます」〇

否定形にすることなく、「お答えできかねます」としましょう。

同士の連用形に「かねる」を続けてしまうと、

 

  • 「しようとしてもできない」
  • 「することが難しい」

 

という意味を表すことができます。

「お答えできかねます」は、要するに

「回答は期待しないでください」という逃げ口上です。

 

こういった間違いをする人たちは、「かねる」自体に否定的な意味合いが

含まれていることが理解しきれていません。

「答えられない」という「否定の状況」を表現するために、

文章自体も「否定形」の様相を呈していないとしっくりこないのかもしれません。

 

そのため、「できかねません」という「否定形」の文章を作りだしてしまった事で、

「お答えできかねません」という妙な文章になってしまったのではないでしょうか?

この誤用は、単に「できない」というよりも「できかねる」という方がふさわしいという判断はあっても、

その言葉を使いこなすには至っていない状態の若い世代の人たちに多く、

なんとか「一人前」の言葉遣いをしようと背伸びをしている様子が見えます。

 

ですが、現実は「なんじゃそりゃ勉強しなおしてこい」と言われて終わりです。

 

 

「できかねる」は自己保身の言葉

「かねる」を使った文章は、ただ「できない」と断言するのとは少しニュアンスが異なります。

「質問にはお答えできかねます」の場合、それは「回答しない」という拒絶宣言ともとれますが、

それだけではありません。

 

「本当はお答えしたいのですが、なかなかそうもいきませんので、

お察しください。<(_ _)>」

 

という言い訳の側面も見える上に、

 

「なので、できれば質問しないでくださいね☆」

 

釘を刺す雰囲気さえ感じられます。

そこにあらわれのは、何とか責任回避をしようとする自己保身の姿です。

 

それが悪いワケではありません。

これも世知辛い世の中を生き抜くための立派な処世術の一つです。

 

しかし、そういったことは、「学校」では教えてくれません。

通常は、自ら気づき、空気を読んだり、学ぶ以外にないのです。

 

「できかねません」という言葉を間違えて使ってしまった人は、

そういった処世術がまだ「中途半端な状態」であることを自覚したほうがいいのです。

 

少し厳しい言い方かもしれませんが、

そのまま一人前になったつもりでいてしまうと、今にとんだ大恥をかいてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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