ハロー効果とは?日常的な具体例を交えて丁寧に解説してみました。
皆さんこんにちは。なかです。
今回は心理学用語でよく出てくる、
“ハロー効果”という言葉について触れていきたいと思います。
“ハロー効果”ってなんだ?
ハロー効果(halo effect)とは、
ある対象を評価する時に、
それが持つ顕著な特徴に引きずられて、
他の特徴についての評価が歪められる
(認知バイアス)現象のこと。
をいいます。
※”ハロー効果”の「ハロー(Halo)」とは、
太陽や月の光が作り出す光輪の事、
また、今まで一生懸命
徳を積んだ聖人の頭にできる輪っかの事を言います。
つまり、ある特徴によって、他の特徴の評価までが
変わってしまうという心理効果の事です。
例えば、誰もが一度は耳にした事がある
- 東京大学
- 早稲田大学
- 慶応大学
- 上智大学
俗に言う、一流大学ってやつです。
こういった歴史があって偏差値の高い大学
は、世間的に見れば、
ものすごいブランド価値を帯びています。
もし初対面の人に、
「東大出身です。」と答えたら、
十中八九、驚かれるか、
凄いですね!と言うと思います。
ですが、よくよく考えてみると、
必ずしも、いい大学を出ていたからといって、
その人自身が何事においても要領よく結果を出している人物か?
と言われるとそうではないハズです。
確かに学歴は高くとも、
スポーツ面ではからっきしかもしれませんし、
世俗の情報については疎くて、
流行の話には全くついていけない
浮世離れしている人物である可能性もあります。
とはいえ、心の片隅では、
「あ・・・この人メチャクチャ優秀な人なんだろうな・・」
と思ってしまうのもまた事実ではないでしょうか?
この場合、一流大学を出ている
という特徴によって、
その人自身の全ての能力に対する評価が
上がったという事になります。
・・このような心理現象の事です。
- ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまうこと
- ルックスが良くて爽やかで柔和な外見をもった人は親近感が湧いたり、信頼できる
と言った現象もハロー効果で、
逆に、
同じようにポカをやらかすんだろうな・・
という、悪い印象から否定的な方向にも働きます。
日常的に溶け込んでいる”ハロー効果”
インターネットが普及した昨今、
様々な場面で心理学が巧みに利用されている時代です。
ハロー効果を利用した心理操作術は、
日常的に目にする機会が多いです。
通販の健康サプリなども、
「有名人・芸能人○○さんも愛用!」
みたいな感じでハロー効果を引き出そうとしています。
私が良く目にするのは、
映画関連が多かったです。
映画館だけでなく、YouTubeの広告、
ネットフリックスなどにも散りばめられていて、
何かしら権威のある賞にノミネートされた瞬間、
広告で大々的に紹介されています。
ここぞとばかりに、
「「○○賞○○部門ノミネート作品・・」」
まだ、実際に賞を獲得したワケではなく、
推薦されただけなのにです。
また、映画の監修とかも同じです。
全部に当てはまるワケではありませんが、
基本、最終的なチェックや矛盾がないか?を調べるだけで、
映画作りの隅から隅までチェックしたり、
カメラワークや俳優に対して念入りに指導するワケではありません。
それなのに、なぜわざわざ
「監修」という2文字をチラつかせるかというと、
これも、ハロー効果を狙っているからです。
内容もさぞかし面白いんだろうな・・」
という心理効果を期待している為です。
ネットビジネスやブログ、日常生活に上手く”ハロー効果”を利用する方法
ここで、日常生活やネットビジネスにも
“ハロー効果”を生かす方法について綴っていきます。
権威のある人物の発言や行動を”引用”する。
まず、“引用”つまり、
権威のある人物の発言やコメント、
行動パターンなどを引用して相手を信頼させるパターンがあります。
何気ない会話はもちろん、
会議や講演といった、人前で何かを伝える際に、
「○○大学の○○教授によると。。。」
といった引用を使ってみるのです。
ハロー効果によって、発言に対する
信頼感が高まるハズです。
また、その教授がその分野で名声や権威ある人物であったり、
メディアなどでよく見る有名人ならさらに効果的です。
教授でなくとも、
各分野で活躍する芸能人や著名人に置き換えても、
同じ効果を発揮します。
企業のホームページなどにも
落とし込む事ができます。
中小企業のホームページなどは、
大企業に比べて世間的にまだ認知度が低いため、
ネットでのマーケティングでは不利な状況となります。
なぜなら、知名度=信頼度
でもあるからです。
ちょっと極端な発想ではあるかもしれませんが、
ビジネスにおいて、ブランディングは物凄く重要で、
・・・という厳しい暗黙の常識があって、
ホームページを利用する訪問者が
「知らない会社だ・・・」
と感じてしまう時点で、客足が遠のいてしまうのです。
もちろん、知名度が低い事自体が”-(マイナス)”であったり、
“悪”ではありませんが、
マイナスでなかったとしても、
1よりも100を選ぶ人の方が多いハズです。
そこで、ホームページに
- 提携先企業
- パートナー企業
の紹介ページを設置し、
その中でも特に知名度の高い会社を
紹介していくのです。
ちょっと邪道かもしれませんが、
知名度や会社の規模によって掲載順を変えるとさらに効果的です。
“順不同に紹介している”というスタンスをアピールしていれば、
下位に紹介している企業とも角が立つ事はありません。
少し話が逸れますが、
人に認知されていないのであれば、
ある程度の工夫は必要になってきます。
ロゴマークや会社名だけでなく、
メディアに露出を増やしたり、
twitterやFB、インスタグラムなどの
SNSを使って地道にフォロワーや増やしていったり、
自社の紹介文を大衆にとってキャッチーな
ものにしたりするのも手です。
社員数名の小さな会社であっても、
「少数精鋭のプロフェッショナルが集う○○会社」
というように、書き方ひとつで相手の
印象は変わってきます。
商品に対する「推薦分」も効果的です。
権威のある方に、自社商品の推薦文を
書いてもらったり、
資金があるのであれば、
今旬なアーティストや芸人を起用したCMを打つのも手です。
アナタがブログ何かしらのデジタルコンテンツや、
情報商材を売っているのであれば、
業界で有名な人物の発言やコメントで
使えるものは積極的に使っていくべきです。
例えば、”アフィリエイト”という分野で
情報商材を扱っているのであれば、、、
アフィリエイトは誰もが成功出来る可能性を高く秘めたビジネスと言えます。
理由は幾つかありますが、
例えば元ライブドアのホリエモンこと堀江貴文さんは、
「成功しやすいビジネスの4原則」
として、自らの書籍『××××』で以下のような要素を挙げています。
・小資本で始められる
・在庫を持つ必要が無い
・利益率が高い
・継続的な収入を確保できるアフィリエイトは、
まさにこの全ての原則を満たしているのです。
↑この文章では、
- “ホリエモン”
- “堀江貴文”
という文言が出てきました。
業界で権威ある人物であればあるほど、
その信頼感は増し、
その引用を上手に引き出す事ができるほど、
説得力のある文章になります。
最後に。
人は権威に弱いです。
何かしらの分野に卓越した知識があったり、
突出した技能やノウハウを持ち合わせていた場合、
無条件で信頼を勝ち取る事ができます。
“ハロー効果”はまさに、
「人間は権威に弱い」という心理的特徴を逆手どった
ものだと思います。
新聞や雑誌といった、紙媒体だけのものだけでなく、
ネットでも同じ効用を発揮するので、
この手を活かさない手は他にありません。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません