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政府は南スーダンに派遣されている陸上自衛隊の施設部隊約350人を、

5月末に撤退することを明らかにしました。

政府によれば、「インフラ整備がある程度進んで目処がたったため」
「現地の治安が悪化して危険になったためではない」
 と言及していましたが、実際どうなのでしょうか?

南スーダンってどんな国? 治安状態は??

南スーダン共和国は、アフリカ大陸に位置している国家です。
2011年に独立を果たしたばかりのまだ若い国でしたが、
指導者であるサルバ・キール初代大統領(画面左)が、
 国にあった財産(石油利権)をめぐり、
リアク・マシャール副大統領(画面右)をクビにしようとした事で内戦になりました。
キール大統領は自身の出身である「ディンカ族」
マーシャル副大統領は「ヌエル族」という、
 お互い身内の部族を使った「政府軍(ディンカ族)と反政府軍(ヌエル族)」
の部族紛争にエスカレートしてしまったそうです。
 事実上「破綻国家」に陥っているらしく、
治安の悪化による大量虐殺が相次いで発生していて、
 お世辞にも治安が悪くなったわけでは無いと言える状態ではありません。
 2014年には停戦合意がなされ和解したように見えましたが、
南スーダンの首都「ジュバ」で、大規模な戦闘が起きてから、
再び内戦状態に戻ってしまったそうです。
 泥沼の報復合戦になっていて、
現在も兵士の統率が効かないほど戦闘が拡大化しているのが現状です。
そんな絶望的な状況の中、「人道支援」という大義名分を携えて自衛隊は派遣されました。
なぜ政府はそのような状態である国に派遣を命じたのでしょうか?
実は、防衛省では
「もし万が一、何らかの戦闘に巻きこまれて派遣された
隊員が死亡したらどうするの??」
 と、懸念する声が上がっていました。
 それなのに派遣されたのにはある理由があります。
それは、日本が常任理事国の仲間入りを果たす為です。

常任理事国、国際連合って??

常任理事国とは先の大戦で戦勝国となった5ヶ国で構成されている、
世界秩序を維持するために作られた、利害を調整する機関の事です。
 そして、国際連合というものをご存知でしょうか??
国際連合とは、「国際の平和と安全を維持する事」を
目的として設立された国際機関の事です。
簡単に言うと、「戦争の無い世界を作ろうね!」
という目的を実現するために作られたグループの事です。
この「国際連合」というグループの中で特に強い発言権を持っているのが、
先で述べた「常任理事国」なのです。
 常任理事国が「ルールを決める側」だとしたら、
それ以外の非常任理事国は「ルールを守らされる側」
となります。
日本は現在、「ルールを守らされる側」なので、なんとかして、
国際的に地位があって、発言力のある
「ルールを決めれる側」になりたいと思っています。
 常任理事国の仲間入りを果たす為には、ある条件があります。
「常任理事国5ヶ国全部が許可する」事です。
 日本は先の大戦で侵略行為を犯した上に
敗戦したという過去の過ちがあるので、
常任理事国が認めてくれません。
そこで、人道支援を行う事で、
汚名返上(おめいへんじょう 見直して貰うため成果を出す事)目論んでいます。
それが今回の「南スーダン派遣」に繋がっています。
今回の撤退は、
「南スーダンのインフラ整備がある程度すすんだから」
ではなく、
「南スーダンの戦闘が激化してしまった事が原因であったと同時に、
日報隠蔽疑惑(現地隊員が記録した活動情報である「日報」が廃棄済みとして
不開示だったのにもう一度探したらホントはありましたという事があった)
で世論から不満と懸念の声が上がったから、南スーダンから手を引いた。」
となるのではないでしょうか??
なんにせよ、南スーダンの治安が良くなる事を願う一方です。



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