

中国外務省が朴槿恵(パク・クネ)大統領が罷免されたことに関連して、
今後の中韓関係のために「THAAD」の配備中止を訴えています。
もくじ(´^ω^`)
THAADってなんだろう??
「THAAD(サード)ミサイル(終末高高度防衛ミサイル)」とは、
アメリカ陸軍が開発した、敵が撃ってきたかなり高い高度(大気圏 雲の上らへん)
から放物線を描いて落ちてくるミサイルを迎え撃つミサイルの事です。
放物線(ほうぶつせん 斜めに投げた物体が落ちるまでの軌道の事)
ミサイル(落下する事で、人名・財産に多大な損失を伴わせる飛翔型の誘導爆弾)
もともと、ミサイルを迎撃するミサイルとして「PAC-3(パックスリー)」という兵器が存在します。
この兵器は、スペースの狭い場所でも展開しやすいかわりに射程距離が短く、
「短距離弾道ミサイル」という、射程距離が短くて、
低い高度で飛んでくるミサイルは撃ち落とすのが得意なのですが、
「中距離弾道ミサイル」と呼ばれる、射程距離が長くて、
高い高度から落下してくるミサイルを撃ち落とすのが苦手でした、
理由は、高く撃ち上げられた分、ものすごい高度から落下してくるので、
落ちてくるスピードも重力と相まってとっても早くなるからです。
速くなった分、目標であるミサイルを迎撃できず外してしまう可能性が高く、
運よく当たったとしても、もうすでにその時には地上に近く、爆発によるダメージで被害が及ぶという問題がありました。
そこで、
「一番高い高度に達して、落ちてくる直前のミサイルを迎撃する事の出来るミサイル」
ならば、
〇落下する直前だから、スピードが落下する時よりも遅くて当たりやすい。
〇一番高い高度だから、その時点で撃破することができれば、地上に破片も飛んでこない。
というメリットがあります。
そこで開発されたのがこの、「THAADミサイル」です。
このミサイルは高い高度でミサイルを撃ち落とせる事ができ、
尚且つ射程距離も「PAC-3」よりも広いのです。
この兵器を使えば、今まで使っていた「PAC-3」以上に、
ミサイルを迎撃できる可能性がグンと上がるのです。
韓国側は「これがあれば、もし北朝鮮さんがミサイルを撃ってきても対応できるね!(´^ω^`)」
と安心しましたが、これに対し北朝鮮は「ふざけんな!なんだコレ!?」と怒ってしまいます。
北朝鮮が反発するのは韓国側の想定内でしたが、ここで中国も文句を言ってきました。
「なにそれ??ちょっと待ってよ!」
いったいなぜでしょうか??
なんで中国も嫌がったの??
中国側は、
「このミサイルを北朝鮮に向けているけど、
中国側も射程範囲内に入ってるよね???いったいどういう了見なの??」
「まるで中国がキミたち韓国さんに対してミサイルを撃っても迎撃できるようにしてるみたいじゃんか!
俺たち中国が韓国さんにそんな事するように見えるの??信用できないの??」
と怒っています。
これに対し、韓国側は
「大丈夫、そういう風に思ってないし、中国さんにこのミサイルが届かないように、
レーダーの探知範囲を制限するよ!」
と言って釈明(しゃくめい 自分たちの考えをわかってもらうために説明する事)しますが、
中国は「いや、納得できない!」と激おこです。
つまり、『建前は北朝鮮のミサイル対策であるが、
中国のミサイルを迎撃するためのものだろう?』と非常に警戒しているのです。
少し亀裂が生じたというか、仲が悪くなったというか、
とても気まずい雰囲気が両国で流れている状態で今に至っています。
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